東温市は、重信川の最上流を預かるまちとして、市民の交流や賑わいの創出をはかる『重信川かわまちづくり』の考え方を取り入れながら、10年後、20年後も引き続き発展し続けられるようこの地域資源の大切さを市民の皆様とともに再認識していきたいと思い重信川を題材といたしました。そして、その思いを市民の皆様と共有しながら、さらなる文化芸術の推進を期待するとともにふるさと東温市がより一層、身近で愛される東温市となりますよう願っています。

ドラマは、対立や障害を乗り越えることを表現していくもので、家族や身内を守るために他者と対立することや、逆に自己犠牲の精神で対立を避けたその先に人々が幸せを掴むような物語にしたいと考えています。脚本については、これから東温市民ミュージカルとしてふさわしいものになるよう制作していく予定です。創作の自由度をあげて、地域に残る民話なども織り込みながら重信川の歴史をモチーフにした川にまつわるフィクションを描きたいなと考えています。

７年前に地域の偉人を題材に、地域の子どもから高齢者まで３世代にわたる人たち、キャスト・スタッフが共に作り上げていくような市民ミュージカルを創ろうということで「城ノブ」を制作しました。舞台芸術に初めて取り組む人もいる中で、大杉先生ご指導のもと半年間にわたる稽古を行い、本番終了後には観客だけでなくキャスト・スタッフ全員が涙を流して感動するような大成功の事業でした。東温市20周年を記念する今年、再度ミュージカル制作のご依頼をいただきました。今回も一人でも多くの子どもたち、一般の方にもご参加いただきたいと思っています。子どもたちにとっても初めての挑戦になると思いますが、チャレンジの精神でぜひ参加してほしいです。