東温市横河原で音楽教室「ブランチレッスン」を開いている中村幸枝さん。

出身は広島県で、結婚を機に東温市に移住されました。

音楽教室だけでなく、レンタルスペースやマルシェ・ワークショップの企画など、幅広く活動されている中村さんに、インタビューしてみました！

東温市でトーンチャイムを

－音楽教室を始めた経緯を教えてください。

大学生のときに出会った楽器「トーンチャイム」を、大学卒業後すぐに松山市の施設で高齢者のみなさんと一緒に演奏したことがあり、それが初めておこなった音楽の教室でした。小学校で発表会などもおこない、高齢者のみなさんと子どもたちとの交流も生まれました。

トーンチャイムは、アルミ製の筒にハンマーがついた楽器を振って、ハンドベルのように演奏します。
一人ひとりがそれぞれの音を担当して、みんなで一つの音楽を創り上げるという点が特徴です。

東温市に移住してからは、自宅で音楽教室をしていました。音楽教室では、子どもたちとトーンチャイムやピアノを演奏しました。社会福祉協議会のボランティア団体が、老人ホームや地域のサロンで高齢者の方々を対象にトーンチャイムの教室を開く際に協力したこともあります。

横河原で「ブランチレッスン」をスタートしたのは5年前のことです。2024年8月現在、子ども13人、大人5人の合わせて18人の生徒さんがいます。昨年12月には、同じ横河原にあるフリースペース「横河原ぷらっとHOME」で生徒さんの発表会を実施しました。

トーンチャイムはブランチレッスンでも続けています。演奏したことがない人も多い楽器かと思いますが、東温市とトーンチャイム、言葉が似ているのもあって、東温市のみなさんにぜひ挑戦してみてもらいたいです。

横河原ぷらっとHOMEは、東温市横河原にあるフリースペース。 多世代交流拠点として、様々なイベントが行われています。

昨年のクリスマスに行われた発表会のオープニングの様子。たくさんの方で賑わいました。

人をつなぐ、まちをつなぐ

子どもから大人まで、幅広い世代の方々と音楽に取り組んできた中村さん。東温市で活動する中で、感じたこと、考えていることについて伺いました。

－音楽教室をする上で、大切にしていることはありますか？

音楽を通じた人との交流を大切にしています。特にトーンチャイムは、人と協力して演奏する楽器です。生徒さんたちを見ていると、お互いにアドバイスしあったり、どうすればより良い演奏になるか話し合ったりしてみんなで作品を作り上げています。

また、ブランチレッスンは「おんがく・あそび・まなび」を教室のスローガンにしています。音楽をする中で遊びが生まれ、おしゃべりが生まれ、学び合いが生まれます。笑顔の絶えない、生徒さんにとって安心する居場所でありたいと思っています。

－音楽教室以外にもさまざまな企画・運営をされている中村さんですが、具体的にはどのようなものがありますか？

これまで、横河原ぷらっとHOMEでは手づくり楽器の展示や、雑貨販売にワークショップ、占いなど色々な方に出店いただきマルシェを開催したりしました。

ブランチレッスンの場所は、授業のない時間は現在、レンタルスペースとしても開放しています。アロマハンドマッサージやカウンセリング、体操教室、学習塾など色々なことに活用いただいています。

－東温市で活動してきて感じたことはありますか？

東温市にはやりたいことを実現しようとしている人、地域の魅力や自分の作った作品を発信したい人など、生き生きと活動している人が多いように思います。

その方々とのつながりの中で情報や刺激を得られています。一緒に何かしようとお誘いをいただくこともあり、東温市での活動はとても楽しいです。

取り組みを発信すると見つけてもらいやすく、人とのつながりが生まれやすくて、お互いに支え合うことのできる環境で活動できるところがありがたいです。

－これからやっていきたいことはありますか？

やってみたいことがたくさんあって、色々なことに挑戦しているところですが、これからはさらに音楽教室の運営に力を入れて、ブランチレッスンを充実させていけたらなと思っています。

まとめ

東温市に移住して、個人で音楽教室を立ち上げ、音楽を通じた人との交流の場や様々な活動の場づくりを行う中村さん。仕事や学校以外の場所で、通える場所があるって素敵だなと思います。トーンチャイム、私も演奏してみたくなりました。

中村さん、ありがとうございました！