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暮らし体験談

20〜40代単身移住者の体験談

「無理をせず、できることから着実に」地域の方のニーズに合わせた協力隊活動

内子町小田出身で、学生時代デザインの勉強をされていた松井さん。

平成28年4月、東温市にIターン移住し地域おこし協力隊として活動、同年8月には滑川地区に観光案内所「滑川清流ハウス」をオープンした。自慢の清流コーヒーや得意のチョークアートで地域の方との交流を深めている。

 

インタビュー〜協力隊の活動〜

「地域おこし協力隊」に応募したきっかけを教えてください。

18歳で地元を出てデザインの専門学校を卒業。その後松山に就職しましたが、内子町の山間部出身の自分にとっては、松山は十分な都会でした。お酒の小売店で働いている中で、自分には田舎の方が合っているのではないかと感じ、ぼんやり田舎暮らしを考え始めました。

しかし、いきなり田舎暮らしと言っても、経験がないので農業をするわけにもいかなくて。

どうしたらいいのだろうと考えていた時に、ひとつの選択肢として地域おこし協力隊があることを知り、応募に至りました。

店内には、地元の小学生からいただいたお礼のお手紙が飾られています

 

いろいろな土地をみた結果として東温市を選んだ理由を教えてください。

大阪で行われた地域おこし協力隊の説明会で、東温市の資料を見たり、行政の方の説明を聞いて東温市に興味をもちました。地元内子町に似た雰囲気を感じたことが、大きな理由のひとつですね。

今まで知っているつもりで知らなかった東温市の実態を知り、

奥松瀬川(おくませかわ)、井内(いうち)、滑川(なめがわ)、河之内(かわのうち)の4地区それぞれに特色があることや、地域ごとの様々な暮らしの在り方を見て、おもしろそうだなと思い応募することを決めました。

 

滑川区を担当することになった経緯を教えてください。

滑川の景色が地元の内子町小田地区に似ていて、溶け込みやすいと感じ、滑川を第一希望にしました。

 

地域おこし協力隊としては、滑川でどのような活動をされているのでしょうか?

平成28年8月に滑川清流ハウス(観光案内所)がオープンして以降、店舗の運営・コーヒー販売が主な活動です。

オープンまでは清流ハウスの修繕から始まり、地域運営組織を組むために区長と一緒に住民の方のお宅を一件一件訪問し、お願いに回ったこともありました。


渓谷入口にある滑川清流ハウスは、毎週土・日、祝日10:00~17:00の営業。駐車場あり。
マイナスイオンたっぷりの癒し空間で、おいしいコーヒーを楽しめます。

 

清流ハウスの集客状況はいかがですか?

常連のお客様から、「車の入りが多くなったね」と言われるようになりました。年々客足も増えているので、このまましっかり運営していきたいですね。

あとは、今年に入って滑川渓谷へのアクセス途中にある、農作物の無人販売所「ほぼ滑川」を設置しましたので、そちらの整備も随時行っています。他には、遠足や観光でお客様が来てくれた際、渓谷までの観光案内活動も行っています。


無人農作物販売所「ほぼ滑川」。滑川渓谷に向かう途中で、買い物をされている様子。

 

清流コーヒーを販売するという企画制作段階で、大変だったことはありますか

もともと滑川区長さんがコーヒー好きで始まった企画です。
それを引き継いだ形なので、何もないところから企画制作をするという苦労はありませんでした。ただ、飲食業の経験はなかったので、勉強しながらスタートしました。


緑を眺めながら、滑川の澄んだ空気の中でいただく「清流コーヒー」は格別です。

 

仕事のやりがいを感じる瞬間はどんなときですか。

コーヒーを淹れて、「おいしい」の一言をもらったときはやっぱり嬉しいですし、やりがいを感じますね。
遠足で滑川に来た小学生を渓谷に案内し、後日児童からお礼のお手紙をいただいた時も、とても嬉しく、活動の喜びを感じました。


この場所を音楽活動の練習の場として利用されている方もいらっしゃるそうです。住宅街から離れた「滑川清流ハウス」ならでは。

 

仕事をする上で、心がけていることはありますか?

地域の方の声をしっかり聞くことです。住民の方に納得いただけるような企画を練ることが大事だと思っています。「新しいことをやる」ではなく、無理せずできることをやる。住民の方のニーズに合った活動を心がけています。

 

松井さんは字がとてもきれいですね。字を活かした活動などもされているのですか?

幼いころ2か月だけ書道に通っていました。先生がやめてしまって、続けられなかったんですけどね。笑
社会人になって熨斗紙を書く場面があったのですが、字がきれいな人じゃないと、熨斗を書かせてもらえませんでした。そのことがきっかけで、22歳になって、再度書道を習い始めました。今も継続して通っており、現在書道5段です。


得意のチョークアートで「清流ハウス」の看板も作成。

 

松井さんが手がけた看板等ありましたら教えてください。(清流ハウス看板など)

最近で言うと、門田商店(横河原商店街の名物アイスキャンディー屋さん)の看板を頼まれて作成しました。チョークアートなんですけど、、、。


松井さん作!横河原商店街の名物「かどみせ」のアイスキャンデーの看板!

すごいですね!!他にも作品があるのですか?

最近では、小学校の大きい黒板いっぱいに作品を描いたことがあります。


東谷小学校の黒板いっぱいに描かれた松井さんのチョークアート作品。

 

松井さんの絵画のクオリティーにも驚いたのですが、デザインの勉強はされていたのですか?絵画に興味を持ったルーツを教えてください。

デザインの専門学校を卒業しており、お酒の小売店でPOP作成などの業務にも携わっていたので、手書きPOPはかなり書きました。値段が変わるとその都度書き換えなので。
休みの日には、POPを見るだけの為に他のお店に行ったりなんかもしましたね。


清流ハウス通信も毎号手書きで作成!

 

積極的に地域に関わるようになって、気づいたことはありますか?

滑川渓谷は、一度来たらみなさんに感動してもらえます。観光地として打ち出したいのですが、一度も来たことがないような、外部の方にどうアピールしていくかが課題だなと感じました。

 

「東温市」の魅力を、一言で表すと?

「まだまだお宝がありそう!!」「伸びしろがあるぞ!」という感じです。

 

「東温市の人」を、一言で表すと?

「温厚」ですね。なんでも親身になってくれる優しい方が多い。本当に地域の方に支えられています。

 

松井さんが進める、東温市のオススメスポットを教えてください。

やはり滑川渓谷ですね。清流ハウスから歩いて20分ほどの「奥の滝」まで行ってほしいです。写真で見る景色と実際に見た感じは全然違います。「滝を見てほしい」というより、あの空間がとても神秘的。

異空間で感じる“不思議な感覚”を是非訪れた方に味わってほしいです。


東温市4地区の魅力を凝縮した「とうおんMAP」。なんと松井さんの手書き作品です!

 

滑川渓谷を訪れるオススメの時期は?

春、夏、秋、冬。いつ来ていただいても様々な景色を楽しんでいただけます!!オールシーズンオススメです。

 

1OFFの日はどんな過ごし方をされていますか?

市内をぐるぐる回っています。買い物したり。あとチョークアートの練習をしたり。横河原ぷらっとHOME(東温市多世代交流拠点施設)にもよく行きますよ。

買い物は市内でなんでも揃うので、市外に出ることはそうそうないですね。

 

今後の目標を教えてください。

滑川のことをもっとたくさんの人に知ってもらいたい。1回でも足を運んでいただき、滑川渓谷の魅力を感じていただけるよう、情報発信に力を入れていきたいです。

あとはチョークアートを使った活動も少しずつ広げていきたいですね。


東温市内で松井さんのチョークアート教室も開催されました。

 

東温市に移住を検討されている方へのアドバイスやメッセージをお願いします。

東温市は広くて、それぞれの地区で考え方が違います。

移住後のギャップを軽減するためにも、ますご自身の足で出向き、地域の方とお話して、交流をもってみてください。そうすることで、移住後、スムーズに馴染めると思いますよ。

そして東温市にはまだまだ魅力がたくさんあります。移住を考えている方には、各地域に所属する協力隊がご案内します!!滑川は、区長さんもとても親切にご案内してくれますよ。

 

松井さんの前回インタビューを見る>>

移住者インタビュー一覧をみる>>

PROFILE

松井 駿作さん

ご出身:内子町小田

年 齢:28

活動場所:滑川瀬流ハウス~滑川渓谷観光案内所~

7910323

愛媛県東温市明河海上559168

運営:滑川清流クラブ

※記事に掲載した内容は投稿日時点の情報です。変更される場合がありますので、ご了承ください。
※令和3年4月よりお問合せ先が東温市産業建設部地域活力創出課地域振興係TEL 089-964-4414に変わりました。

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