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暮らし体験談

お店を開業20〜40代ファミリー既にお住まいの方移住者の体験談

【移住者インタビュー後編】フランスから東温市へ移住!こだわり無添加パン「アクセルパン」販売をスタートしたご夫婦に密着📷

東温市北方(きたがた)地区。
2024年、フランスから東温市へ家族で移住し、こだわり無添加パン「アクセルパン」の販売をスタートしたご夫婦を紹介します。 

フランス生まれのパン職人であるご主人(アクセルさん)と神奈川県生まれの奥様(有希さん)。
愛媛にゆかりのない二人が東温市に移住を決めたのには、重要なエピソードがあります。
移住した奥様の有希さんにお話を伺いました🎤


マルシェでアクセルパンを販売するご夫婦

前回のインタビュー見る

 

「ぼたん茶屋」との出会いが東温市移住のきっかけに

東温市でパンを焼くようになったきっかけは?

移住後に、移住継続の決め手となった一連の重要人物は誰かと聞かれたら、真っ先に私の頭に浮かぶのが、ぼたん茶屋のオーナー、永井さんです。移住後、私と私の母と息子の三人で愛媛観光中に、たまたま訪れたぼたん茶屋の「寒ぼたん祭り」で、オーナーの永井さんと、その奥様の里美さんと出会いました。


ぼたん茶屋オーナー永井さん(左)


そのときにまだ日本にはいなかった私の夫(アクセル)も永井さんと同じように蕎麦を栽培しているというお話になりました。そのお話が花を咲かせ、アクセルが薪窯のパン職人だというお話になったときに、永井さんが昔使っていた薪窯を指差され、「ここ、使ってないから、使えば?」とお誘いをいただきました。


移住のきっかけにもなった薪窯

永井さんとアクセル。2人の職人が今こうして同じ工房でパンとどぶろくを作っています。工房で2人を見るたびに、今でもこの一連の出来事が信じられません。

 

職人同士の奇跡のコラボ「甘酒パン」とは?

水の代わりに生甘酒をドバッと入れている、超贅沢な「甘酒パン」です。
そしてこの生甘酒は、どぶろく職人永井さんが作った甘酒を100%使用。
甘酒に使用しているお米は東温市井内(いうち)産。砂糖を一切入れていないのに麹の発酵の力だけで甘く仕上がっており、アルコールも入っていません。

パンの発酵はもちろん、アクセルのサワードウ発酵(小麦粉、水)です。
ぼたん茶屋でパンを作っているアクセルと、どぶろくを作っている永井さん。この2人の職人の共作が、「甘酒パン」です。

 

甘酒パンが東温市のさくらセレクト選定品にえらばれたそうですね。

今住んでいる古民家の大家の花山さんが、さくらセレクト選定品の応募チラシを持ってお家に来てくれて、「これ、やってみなよ!」と背中を押してくれました。それがきっかけです!

アクセルはパン職人に徹していますので、広報活動等のマネジメントはすべて私が行っています。アクセルは生粋の職人のため、自分のパン作りのこだわりを言語化することは滅多にありません。職人が追求することはただ一つ、「いかにいいものを作り続けるか」です。

そんな彼の熱い想いを何とかして写真に収め、文章を作り、その情熱を私なりに表現して皆様にお伝えするのが、私の大きな役割でもあります。

そのため、さくらセレクト選定に関する資料作成やプレゼンなどは私が行い、パンへのこだわりを職人のアクセルに代わり、熱く語らせていただきました。そして今年本当にさくらセレクトに選んでいただけました!選定時は雑誌や新聞にも載せていただき、その記事を読んでいても自分たちのこととは思えないほどびっくりしたのを覚えています。今後東温市の特産物として、みなさんと協力しながらアクセルパンを作り続けて行きたいです。よろしくお願いします!

「SAKURA select」とは?
東温市で生まれた豊かな食材やユニークな製品などを東温らしさ”をコンセプトにした魅力ある商品やサービス等を新たな地域ブランドSAKURA select(さくらセレクト)として選定している。

アクセルパン工房のある東温市井内(いうち)地区とは?

アクセルパンは、実はこの棚田の美しい「井内(いうち)」という秘境で焼いています。
棚田で有名な東温市井内地区。その中で割と目立つ「ぼたん茶屋」というどぶろく工房兼観光施設の中に、アクセルパン工房があります。

こちらの門をくぐって道なりに30秒ほど歩くと、アクセルパン工房が見えてきます。
アクセルパン工房をお訪ねの際は、この門構えを目印にしていらしてください。

材料は3つ!職人の想いと栄養がずっしり

アクセルパンのこだわりは?

アクセルの作るパンはサワードウパンという「生きたパン」です。
3000年以上も前のエジプトで発祥したパン作りと言われていて、小麦粉と水だけを使い自然発酵させた発酵種です。
アクセルはその古代のパン作り修行をフランスで果たしました。
そのため、アクセルパンの原材料は小麦粉(愛媛産)、塩(瀬戸内海)、水の3つだけです。

パン作りにより優れた小麦を使うのではなく、なるべくその土地に合ったものを使う。
これはアクセルのパンの師匠、ニコラさんから教わったことです。

じっくりと時間をかけて作られたパン生地は、薪窯の炎でさらにじっくりと焼いています。乳酸菌でほんのりと甘酸っぱい後味のアクセルパンは、職人の想いと栄養素がずっしりと入っています!

 

アクセルパンの可愛いロゴはどなたのデザインですか?

私です。アクセルパンのロゴは、「アクセルにそっくり!」とたくさんの好評なご意見をいただいています。アクセルパンが機械を全く使わない手作りパンであるのと同じように、ロゴも全て手作りで作りました。普段ゴツくて渋いイメージのあるアクセルを、可愛く日本風に仕上げてみました。

ロゴをよーく見てみてください。

右側の後れ毛が多いのは、お団子頭をなぜかいつも左寄りで結うことが多いからです。無口な印象のあるアクセルですが、笑うと左側の口角があがります。後ろの炎は薪窯の炎です。大事に掲げているのはもちろん、アクセルパン。シャツはオーガニックコットンの白シャツで、パン焼きはほぼいつもこのシャツを着て焼いています。帰宅時は灰と炭にまみれて白シャツじゃなくグレーシャツになっています。なのでロゴをよくよく見てみると、白じゃなくてグレーになってるはずです。

パンもロゴも、魂込めて作ってます。

オススメのアクセルパンの食べ方は?

私は2センチくらいに切り、トースターで外側がこんがりする程度に焼き、バターを塗り、その上にパラパラとお塩をまぶして食べるのが好きです!シンプルですが、一番美味しいです。
アクセルは私の食べ方と同じですが、その上にさらに蜂蜜をかけて、そのパンをそのままコーヒーにディップして食べるのが好きです。とてもフレンチな食べ方です。
息子は2センチより少し薄めに切り、トースターで焼き、バターとあんこを塗って食べるのが大好きです。

オンラインショップもオープン!

今後の展望は?

職人ひとりが薪窯で作っているパンなので、作れるパンの量に限りがあります。「松山にも配達してよ!」、「西条でも売ってよ!」とたくさんのお客様から嬉しいお声をかけてもらっているのですが、残念ながら今は皆さんの希望に応じることができないのが現実です。そこで最近作ったのがオンラインショップです!東温市外はもちろん、愛媛県外の方々にもアクセルパンを買っていただけるネットショップを開店しました。大量にパンを売る事はできませんが、少しでも多くのアクセルパンファンの皆さんの期待に応えたいと思っています。いいパンを作り続けるためにも、「量より質」でものづくりをしていく予定です。

パン以外でも、アクセルはフランスでカンフーの先生をしていました。もしまたいいご縁がありましたら、ここ東温市でもカンフー教室をオープンさせてみたいという野望があります! 私も実は、東温市では英語の先生をさせていただいています。最年少は4歳、最高年齢は83歳ととても幅の広い東温市の皆様と、たのしく英語を学習しています。こうしてパン作り以外でも、私とアクセルの派生的な特技を活かして、東温市のみなさまに貢献して行きたいです。

その他にも、ぼたん茶屋オーナーの永井さんや、大家さんの花山さんと一緒に、地域活性に関わったなにか新しい事ができたらいいな、と思っています。それが何かはまだ分かりませんが、お世話になっているこの東温市に、なにか恩返しがしたいなという、さらなる目標が私の中に芽生えつつあります。

取材を終えてみて

パン職人であるアクセルさんと全てのマネジメントをこなす有希さん・・・まさに夫婦二人三脚で愛情たっぷりのパンをみなさんに魂込めてお届けしています。
そんなこだわりたっぷりのアクセルパン、みなさんも一度味わってみてはいかがでしょうか。

東温市移住・定住支援ポータルサイトでは、ほかにも移住者インタビューを掲載しています。
ご興味のある方はぜひこちらものぞいてみてください~!
【東温市暮らし体験談はこちらから】

PROFILE

アクセルさん・松村 有希さん

2024年フランスから東温市へ家族で移住。
移住後に 「アクセルパン」 を東温市にて販売。
オンラインショップでの販売もスタートし、全国へ届けている。

【アクセルパン】
工房:〒791-0315 愛媛県東温市井内1083-1
詳しい販売方法・情報:アクセルパンInstagramをご確認ください◎
オンラインショップ:アクセルパンオンラインショップ

※記事に掲載した内容は投稿日時点の情報です。変更される場合がありますので、ご了承ください。
※令和3年4月よりお問合せ先が東温市産業建設部地域活力創出課地域振興係TEL 089-964-4414に変わりました。

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