東温市の山間部に移住したら子育てはどんな感じ?「とうおん暮らしちょこっと体験プログラムTOON 0泊0日」で体験してきました!
こんにちは!
産まれも育ちも東温市、フリーランスライターの二木えりかです。
2024年11月9日と23日に「とうおん暮らしちょっこっと体験プログラムTOON 0泊0日」が開催されました!
前回に引き続き、今回も参加者の方に同行させていただいたので、イベントの様子をレポートしていきます。
前回開催の「とうおん暮らしちょこっと体験プログラム」の記事はこちら
東温市役所に集合!タクシーに乗ってプログラムスタート
東温市役所は松山市の中心部から車で約30分。
今回はこの東温市役所から車で約20~30分の距離にある河之内地区(かわのうち)や井内地区(いうち)といった山間部のエリアへ行きます。
大人7名、お子さま5名でプログラムを回ります。
東温市の杉原さんのご挨拶でイベントがスタートです。
「東温市役所がある場所は海抜100mで、南海トラフでの津波など、災害の心配が少ないまちと言われています。
今から足を運ぶ河之内地区や井内地区といった中山間エリアは、さらに標高が高く、紅葉もそろそろ見頃を迎えているかもしれません。
昔ながらの自然と里山の風景が広がる場所で、先輩移住者も住んでいる場所です。
東温市の中心部からすぐそばにある、東温市の「山の暮らし」をぜひ感じてみてください。」と教えてくださいました。
これから向かう河之内地区のマップはこのようになっています。
自然にグルメに観光スポットなどさまざまなものがあるのでお楽しみに!
タクシーに乗り込んでみんなで出発です。
「おやまのアトリエキズナ」でワイヤーアートのワークショップ体験
東温市河之内(かわのうち)にある「おやまのアトリエキズナ」に到着です。
こちらではワイヤーアートの花束づくりを行います。
ちなみに店主の好光さんはもともと愛媛県の山間部、久万高原町のご出身。
「結婚して砥部で暮らしていました。
子どもが小さい頃(5歳と2歳)にさくらの湯のそばの南方に家を建てたのが16年前。
河之内のアトリエは、取り壊しする予定だったところをご縁があって譲り受けることができ、自らリノベーションしてアトリエに。
アトリエの2階は縁のある作家さんの展示スペースとなっており、1階では雑貨を販売している部屋もあります。
自然が豊かでゆったりした時間が流れる河之内はいいところですよ。」とお話されていました。
ユーカリ、お花、つぼみ、葉、木の実の5種類の作り方を聞いた後は、好きなパーツを追加で制作し、最後に花束にまとめます。
みなさんそれぞれの個性が出て、素敵な花束が完成しました。
ものづくりに没頭した後は、少し体を動かすために近くを散策します。
地域おこし協力隊小﨑さんの案内で河之内地区の自然散策を楽しむ
先輩移住者、小﨑陵司さんの案内で「雨滝(あまたき)」に足を運びます。
「雨滝」は松山城下の雨乞いの行場として知られる景勝地。
落差3メートルほどの小さな滝ですが、上流には東温市の観光スポットとしても有名な白猪の滝があります。
紅葉の見頃には少し早かったのですが、車道から歩いて5分とは思えない素敵な景色と幻想的な雰囲気に参加者のみなさんは驚いたご様子でした。
「雨滝」を見学した後は、歩いて5分ほどの「惣河内(そうこうち)神社」へ移動です。
移動中も、河之内地区の「雨滝音田の棚田」で収穫される美味しいお米や「雨滝ほたるの里」についても小﨑さんが楽しく教えてくださいました。
そして、あっという間に「惣河内神社」に到着です。
今年は辰年、龍がすむと言われる雨滝にちなんだ全長約12メートルの「龍」が横たわっていました。
さらに全長20mの龍が12/8に奉納される予定だそうです。
12mと20mの一対の龍が見られるのが楽しみとお話されていました。
ちなみにこの「惣河内神社」にはアトリエキズナさんが制作した「龍のおみくじ」もありました。
龍のお口に手を入れておみくじを選べるのが斬新です。
散策を楽しみ、腹ごなしをしたところでお次はランチのお店に移動です。
古民家をリノベーションした「Cafe kuromori」でランチを楽しむ
黒森街道の元酒屋さんをおしゃれにリノベした古民家カフェ「Cafe kuromori」でランチタイム。
オーナーの近藤さんは、東温市をマウンテンバイク(以後:MTB)の聖地にすべく活動されています。
河之内地区に昔から存在する山道や、使われなくなり自然に消えゆく古道を整地、再生しMTBを楽しめるようにしたクロモリトレイルパークの整備を進めているそうです。
この日も徳島から来たライダーがクロモリトレイルを走破。
MTBやサイクリングなど自転車が趣味の方には、東温市河之内地区が特におすすめです。
ちなみに、店名についている「kuromori」とは、黒森峠という地名と、バイクの素材であり鉄の愛称「クロモリ」の両方の意味がこめられています。
ランチは近藤さんのご実家で作った美味しいお米と、河之内産の食材を使用したハヤシライス。
今回は参加者にお子さまが多かったのですが、みんな喜んで食べていてほっこり。
そして、チーズケーキと飲み物もそれぞれ選び、先輩移住者の小﨑さんと一緒に楽しいランチタイムを過ごしました。
車で30分移動して棚田が魅力の井内地区へ
ここからは河之内地区を離れ車で約30分移動し、井内地区(いうち)へ。
どこか懐かしい農村風景、おだやかに流れる時間を感じられるエリアです。
寒暖差があるため野菜やお米などが特に美味しく、お米を育てている棚田は写真映えすることでも有名。
こちらにも先輩移住者の方がいらっしゃるので訪問します。
「ぼたん茶屋」でちょっと一息
井内で「ぼたん茶屋」を営む店主の永井さんは元JAの職員でした。
早期退職をして、井内地区の棚田や景観を守る活動を約30年にわたって続けています。
井内の棚田は農林水産省が定めるポスト棚田百選「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」にも選ばれている絶景スポット。
貴重な棚田カードを参加者にプレゼントしてくださいました。
永井さんは地域に人が来てくれるように、ぼたんやさくら、秋は高嶺ルビーの赤いそばの花、紅葉などを長年植樹したり、貴重な赤そばをつかったそばを提供したり…
さらには宿泊施設「人空田」を運営。
現在は海外からもゲストが訪れ、ぼたん茶屋や人空田に遊びに来たのをきっかけに東温市に移住してきた人もいるのだそうです。
そんな永井さんの影響で、フランスから移住してきた方のところへ足を運びます。
フランスから東温市へ移住したパン職人が営む「アクセルパン」
ぼたん茶屋の敷地内にあるピザ窯でパンを作るのは、フランスから東温市へ移住したパン職人のアクセルさんです。
日本ではなじみがない、小麦と水と塩だけで作るとても珍しいパンを作っています。
このパンはエジプトに5,000年前から伝わる古代の製法で作られており、参加者のみなさんに振る舞ってくださいました。
私もいただきましたが少し酸味があり、ずっしりもっちりした生地で味わったことがないパンでした。
実はこのアクセルパンを始めたきっかけは、奥さんのゆきさんが、松山に遊びに来ていた際、ぼたん茶屋の「寒ぼたんまつり」を見に来てピザ窯をみつけたのがきっかけ。
そこからご縁がつながって、アクセルさん、ゆきさん夫婦は井内地区に1年前に移住し、現在3歳のお子さんを育てています。
井内エリアはあたたかく受け入れてくれる方がたくさんいたり、色んな方が助けてくれたりで子育てもしやすいそうです。
フランスでは大きな都市の近くにある田舎で暮らしていたそうで、東温市井内地区は故郷に似ているのだとか。
自然も近く、大きな都市(松山市)からも近い井内地区をとても気に入っているそうです。
海外の方からも移住先のひとつとして東温市が選ばれるのは嬉しいことですね。
お次はこの井内地区の水源へ行ってみますよ~!
「井内の棚田」を作っている水神さんの滝を鑑賞しにお散歩
元井内の地域おこし協力隊の篠森沙耶香さんの案内で、井内地区の水源となっている水神社のある滝や井内の棚田が見渡せるビュースポットへGO!
道路から歩いて数分の距離にある滝は地元の方からは「水神さんのところの滝」などと呼ばれているそうです。
参加者のみなさんは滝の写真を撮影したり、水神さんと写真を撮ったりしていました。
東温市で生まれ育った私も今回初めて来ましたが、こんなスポットがあったんだなとびっくりしました。
ちなみにこの滝からしばらく車で上がると神秘的な穴場スポット「御来光の滝」があります。
近くに訪れた際にはぜひ足を運んでみてくださいね。
東温市産がたくさん揃う「東温市さくらの湯観光物産センター」でお買い物
ここでプログラム最後となります。
「東温市さくらの湯観光物産センター」でお買い物と閉会式です。
参加者のみなさんは自由にお買い物を楽しんでいました。
地元産の野菜、加工食品など東温市の物産がそろう場所です。
ちなみに物産センターに隣接する「ふるさと交流館さくらの湯」は温泉総選挙で全国第3位を受賞。
とろみを感じる泉質が人気の温泉です。
参加者のみなさんもとても気になっている様子でした。
働くところが多く暮らしが充実している東温市
最後に東温市の宮﨑さんから移住ガイド、観光マップ、防災マップなどの資料を配布いただき、閉会のご挨拶がありました。
「東温市の人口は約33,000人、隣の松山市は50万人。
”松山市のベッドタウン”と思われていますが、東温市の昼間人口は108%と、東温市へ働きに来る方はとても多いです。
企業誘致が盛んにおこなわれており、大きい企業もどんどん入ってきているので働くところが多いのは東温市のいいところだと思っています。
そして、東温市には2つ目のインターが開通しました。
通過するだけではなくぜひ寄っていただいて、アートや演劇を鑑賞したり、自然を楽しんでいただいたりして東温市のいいところを体験し、いつか東温市に住んでみるのもありだなと考えてもらえるとうれしいです。」とお話されました。
実際にプログラムに参加したみなさんの感想
最後に参加者の皆さんにアンケートをお願いしました。
一部のお声をご紹介します。
プログラムに参加した感想を教えてください。
・東温市の自然に触れることが出来、普段出来ないような体験ができてよかった。
・東温市の魅力的な部分を知れて移住の参考になってよかった。
・東温市の知らなかった魅力を知れてよかったです。
東温市を訪れて感じたことを教えてください。
・とても暮らしやすい街だと思った。
・災害の心配がなく、防災面も安心できそうだと思った。
・子どもの教育には適した環境だと思った。
・スーパーや銀行、病院などが近隣にあり、便利そうだと思った。
・自然が近くてすぐに遊びに行けると思った。
・電車や車が利用でき、松山市に近いと感じた。
・高速道路インターが近くて、県内や県外へのアクセスがいいと感じた。
移住を検討する上でネックとなっている点があれば教えてください。
・ネットで探すと他の市に比べて空き家バンクの登録は少ないので、空き家バンクで探してる人からは家探しが難しく感じる。
・車が必須なところ
・働き先
移住した場合のメリット・デメリットはどんなところだと思いますか?
・子育て環境が良く住みやすいが、松山までの交通量は時間の偏りがあり不便な部分がある。
・自然環境は良いが、山の方は交通の便が悪く感じる。
移住を決める上で最も重視するポイントを教えてください。
・生活費の違い
・子育ての環境について
20年ほど東温市で暮らした私が今回参加して感じた東温市の魅力
今回参加してみて特に感じたのは東温市は広い!ということでした。
20年ほど東温市で暮らしましたが、山間部は行ったことがないところもチラホラ。
時間がゆっくり流れているように感じる山間部では、穏やかな気持ちで子育てが出来そうだなと思いました。
そして、東温市は災害が少ないまちという話があり子どもの頃を思い出してみました。
実際に東温市で平成13年にあった芸予地震を体験していますが、確かに周りにも特に被害があったことはなかったです。
重信川沿いに住んでいましたが、洪水や氾濫などの経験もなく確かに災害は少ないと思います。
移住する際には様々なことが気になると思いますが、特にお子さまがいる方にとっては、子どもに関することは一番気になるのではないでしょうか。
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これからもそんな東温市についてご紹介していきますのでぜひポータルサイトをチェックしてみてくださいね!
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※令和3年4月よりお問合せ先が東温市産業建設部地域活力創出課地域振興係TEL 089-964-4414に変わりました。