東温市民ミュージカル『人と川と祈りと 〜重信川伝説』に行ってみた!【誕生20周年記念事業】
こんにちは。
東温市地域おこし協力隊OBのフジオカです。
前回に引き続き、アートヴィレッジとうおん公演の体験記です!
今回は、2025年1月18日〜19日に上演された東温市民ミュージカル「人と川と祈りと 〜重信川伝説」を観劇してきました。
2017年の東温市民ミュージカル「城ノブ〜愛媛のマザー・テレサ〜」以来、8年振りの市民ミュージカル。
東温市誕生20周年事業として、前回よりパワーアップした印象でした。
「Great Sign 坊っちゃん劇場」の舞台で
公演会場は「Great Sign 坊っちゃん劇場」。
開演前から劇場前にはたくさんの観客が並んでおり、会場内も満席で期待感がひしひし伝わってきました。
この公演は、東温市の地域資源である一級河川「重信川」を題材として、市民の交流や賑わいの創出を図る「重信川かわまちづくり」の考え方を取り入れながら、地域資源の大切さを伝えるというメッセージも込めた完全オリジナル作品。
一般市民の中からオーディションを経て選ばれた小学生から70代までの市民キャストが、同じく市民スタッフを中心とした運営の下、およそ半年に及ぶ稽古に取り組んで創り上げました。
公演初日には、東温市長による挨拶もありました。
東温市民ミュージカル「人と川と祈りと 〜重信川伝説」
ぼくは最終日の千穐楽を観に行きました。
観劇前の市民キャストによる案内にも温かさを感じました。
〈あらすじ〉
とある星のとある村のものがたり。春、天神様への祈祷がおわり、盛大な田植え、村中総出だったが、そこには、土地の者と、定住間もない者たちの確執があった。個性的な宮司ヤマガミやお代官がとりもつ中、時は経ち、豊作を願う夏祭りの日、そこに生まれる淡い恋物語。しかしそれも一変、嵐が村を襲い、川は氾濫し被害者がでる。そこに殿様が現れ、川の工事を華々しく宣言する。工事が進む最中にも嵐が起き、更なる被害者が出るが、今度は水天宮を建立し、川の工事へと向かう。やがて工事は完成し、実りの秋、幸せに豊穣祭を迎える。
いくつも見どころシーンがあり、約90分間、あっという間でした。
演劇が未経験の子どもも含む市民主体のミュージカルとは思えないくらい歌やダンス、演技も素晴らしく感動しました。
特別出演の山﨑玲奈さんの歌声は、会場の空気を一気に変えてしまうほど圧巻でした。
前回の市民ミュージカル出演者も活躍
今回の市民ミュージカルでは、前回の市民ミュージカルの出演者がスタッフとしても活躍されていたそうです。
出演されていた汐見さんと、アシスタントプロデューサーの山木さんにお話しを少し伺いました。
今回、汐見さんはメインキャストとして、山木さんは作品を支えるアシスタントプロデューサーとして重要な役割を務めました。
山木さんは「市民スタッフの皆さんの存在がとても心強かったです。衣装や小道具もすべて手作りです。出演者の皆さんはプロではなく、それぞれ学業や仕事がある中で時間を作って、できることを見つけて支え合いながら完成させた舞台でした」と話します。
汐見さんも「今回はキャストとしてだけでなく、スタッフの立場も分かるからこそ、他の出演者のサポートなど気を配りながら動けたと思います。初めて舞台に立つ子も多かったので、安心して演じられるよう心掛けました」と振り返ります。
個人的にも東温市に移住してきたのが8年前で、「城ノブ」も観させていただいたので、当時の高校生がこうして活躍している姿を見るとなんだか感慨深いです。
まとめ
今回の東温市民ミュージカル「人と川と祈りと 〜重信川伝説」は、地域の人々が力を合わせて創り上げ東温市の今後の未来につなげる、東温市誕生20周年に相応しい舞台だったかと思います。
公演を観た人にとっては、自然の歴史や地域の繋がりを見つめ直す機会にもなりました。
市民ミュージカルがもたらすのは舞台の感動だけでなく、世代を超えた交流や地域を盛り上げる力だと思います。
今後のアートヴィレッジとうおんの取り組みにも期待しています。
※記事に掲載した内容は投稿日時点の情報です。変更される場合がありますので、ご了承ください。
※令和3年4月よりお問合せ先が東温市産業建設部地域活力創出課地域振興係TEL 089-964-4414に変わりました。