1日だけの子どもカフェ開店!カフェ・バンビーノに行ってきました!
こんにちは!
愛媛県東温市(とうおんし)移住・交流担当です!
イタリア修行在住時、労働ビザの申請で帰国中に訪れた愛媛で、松山市出身の知人に連れられてやってきた東温市の風景が、大好きな北イタリアの風景に似ている!と感じ、大阪から東温市に移住してきたイタリア料理店「ロカンダ・デル・クオーレ」の青江博シェフ。
(青江シェフの移住体験談はこちら)
2月19日(火)に行われた大阪での移住促進交流会にもご協力をいただきました。
今回は、2月23日(土)と2月24日(日)に、青江さんが子どもたちに「食」の大切さを伝えようと企画した「カフェ・バンビーノ」を取材してきました。
<カフェ・バンビーノとは?>
子どもたちを対象にした事業で、地域のレストランや生産者さんの協力を得ながら、収穫体験や東温市の食材を使った「新東温郷土料理」の開発などを通して生産者さんと交流し、東温市の食材等について学びます。また、最終的には期間限定で子どもだけのカフェ「カフェ・バンビーノ」を開店し、調理体験や接客体験を行います。
カフェ・バンビーノ開店準備!
食材の調達(収穫体験)
まずは、東温市下林(しもばやし)地区にある、「ファミリーファーム三瀬」さんにて収穫体験が行われました。
初めてのカフェ・バンビーノの参加者は小学校5年生の子どもたち4人です。
東温市の街並みを見渡せる場所にあります。
いいお天気でしたので、砥部町の方まで見渡せました。
ファミリーファーム三瀬さんではイタリアのお野菜などを無農薬で生産しています。
青江さんは知り合いのシェフや県内外、海外からお店におこしいただいたお客様をよくこちらに連れて来られて紹介するそうです。
シェフの方々はお野菜の質の高さにいつも驚くそうで、イタリアでテレビ番組を持っているシェフの方が自身のSNSで紹介したこともあるとのこと。
青江さんや三瀬さんからお野菜の名前を教えてもらったり、実際に獲れたてのお野菜を試食したりしながら子どもたちは収穫を楽しんでいました。
イタリアのお野菜「トレヴィス」を収穫中。
トレヴィスはサラダに入っているちょっと苦いお野菜です。
「サラダには甘いお野菜と苦いお野菜をバランスよく入れることが大事。」という青江さんのお言葉が印象に残りました。
収穫前のトレヴィスです。外の大きな葉の部分を除いて、真ん中の部分を食べます。
無農薬で育った「ミニ白菜」。
収穫の時の「ザクザク」という音が楽しかった!という子も。
獲れたてのミニ白菜の配給中・・・。
そのままガブッと。
子どもたちはおかわりをするくらいお野菜を気に入っていました。
私もミニ白菜をいただきました。
苦いかも??と思いながら食べましたが、びっくりするくらい甘く、特に芯の部分がみずみずしくてとても美味しかったです。
また、獲れたてのかぶもいただいたのですが、こちらも果物みたいに甘くてジューシーで美味しかったです。獲れたてのお野菜を食べたことがありませんでしたし、「お野菜が甘い」という言葉はよく聞くもののいまいち理解できていませんでしたが、なるほどこういうことかと私も勉強させていただきました。
みんなでカゴいっぱいに収穫したお野菜は、翌日のカフェ・バンビーノでサラダとして提供されます。
調理体験と接客練習(まかない調理と仕込み)
その後、牛渕(うしぶち)地区にある青江さんのお店「ロカンダ・デル・クオーレ」に移動し、調理体験が行われました。
まずはまかないの調理。
青江さんからパスタを茹でた時の変化や、
イタリアの地理や料理を教わります。
ペペロンチーノの正式名称は、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノと言い、アーリオはニンニク、オーリオはオリーブオイル、ペペロンチーノは唐辛子という意味だそうです。
昔、青江さんがイタリアの料理店で「ペペロンチーノ」と注文したら通じなかったとか。
そんな楽しいお話を交えながら、調理器具の使い方も教わります。
カフェ・バンビーノで使用するチーズ削りの器具。
レバーを回せば削られたチーズが出てきます。これが意外と固くて力がいるそうです。
みんなでチーズ削りにチャレンジ。
そうして出来上がったのが、
バターとオリーブオイルとチーズと胡椒のみというシンプルなパスタ「カチョ・エ・ペペ」です。
こちらはローマの伝統料理で、カチョはチーズ、ぺぺは胡椒という意味だそう。
接客体験では、お皿の運び方や置き方、あいさつの仕方などを教わり、お客様がいる想定でお皿を運びます。慣れないことなので、緊張した様子で接客をしていました。
いただきます。
食べ終わったあとは、菜の花を茹でたものを「そのまま食べる」、「オリーブオイルをかけて食べる」、「チーズをかけて食べる」体験をします。
そのまま食べると苦い菜の花ですが、チーズをかけるとまろやかになるといった変化を体感していました。
腹ごしらえのあとは仕込みです。
子どもたちはカフェ・バンビーノのメニューである、普通のオレキエッテ(耳たぶの形のパスタ)と菜の花のペーストを練りこんだオレキエッテの仕込みを行いました。
1 生地の塊を切って、伸ばします。
2 伸ばした生地を切って、丸めます。
3 親指で丸めた生地を潰し、反対の指に被せて丸みをつけたら完成!
こちらがオレキエッテ。一つ一つ形が違って個性が出ます。
イタリアの人は友達や家族とおしゃべりを楽しみながらこの作業をするとか。
カフェ・バンビーノでできた「新東温郷土料理」とは、実はこのオレキエッテのこと。
春がやってくると見奈良(みなら)地区にあるクールスモール周辺で「菜の花まつり」が開催されますが、そこから今回は菜の花のペーストをオレキエッテに練りこんでいます。
秋はかぼちゃ、冬はいちごなど、東温市の季節の食材をオレキエッテに練りこんで提供していこうと考えているそうです。
かぼちゃのオレキエッテ、美味しそうです。
カフェ・バンビーノいよいよ開店!
2月24日(日)、カフェ・バンビーノが開店しました。
会場であるロカンダ・デル・クオーレさんに到着すると、お店の入り口ではウェルカムボードがお出迎え。
屋外に設置された調理場で子どもたちがサラダの盛り付けの真っ最中でした。
今日のメニューは、以下の3品。(ロカンダ・デル・クオーレさんのfacebookより)
どれも地元の食材をたっぷり使ったお料理でした。
・菜の花のオレキエッテ・春のいちごびより
地元生産者ファミリーファーム三瀬さんの菜の花をオレキエッテに練りこみ、さらに菜の花のペストをソースにデコレーションにはアスパラ菜を。
地元の酸味と甘み、大きさのバランスよい摘みたてイチゴをマリネして飾りつけトマトソース、パスタに絡めて。
みんなで作ったオレキエッテ。前日に習ったチーズ削りで仕上げます。
トマトソースといちごの赤と、菜の花のオレキエッテの緑と、普通のオレキエッテとお皿の白というイタリアンカラー!
オレキエッテの生地はモチモチで、ソースとよく絡んで美味しかったです。
何より作った子どもたちの顔が分かるから、より美味しく感じました。
・畑さらだ・春のみせマンマ風
ファミリーファーム三瀬さんの春の畑より採れたてのミニ白菜、水菜、ほうれん草、アスパラ菜、
イタリアのトレヴィスや生でかじっても美味しいカブをシンプルにE.Vオリーブオイルと塩で。
シンプルな味付けなのにとても美味しかったです。野菜と塩の組み合わせが新しい発見でした。
・カフェバンビーノ
地元のはだか麦を焙煎ローストした【麦の香】と牛乳でつくる美味しい麦コーヒー牛乳にビスコッティを添えて。
いつもはブラック?で飲んでいるはだか麦のオルゾ。牛乳を入れることで、優しい味になっていました。
ビスコッティはそのままでは堅いので、オルゾにつけて食べるとふやけて食べやすくなります。
接客中、ビスコッティが思い出せず、焦る子も・・・。横文字は覚えにくいですよね。
各テーブルには子どもたちが担当を割り当てられており、お料理の説明やお皿の片付け、お水のサーブなど忙しそうに働いていました。
その姿を見ながら美味しい料理を食べて、1時間があっという間に過ぎてしまいました。
最後に、お客様にみんなでごあいさつ。
子どもたちからはお客様が喜ぶ顔が見られて嬉しかったという感想も。
こうして、1日限りの子どもカフェは閉店しました。
新しい発見も多く、子どもたちとの交流もとても楽しい取材でした。
今回参加した子どもたちは、次回のカフェ・バンビーノのリーダー候補だとか。
カフェ・バンビーノは今後も継続して行う予定とのことですので、ぜひまたお伺いしたいと思いました。
※記事に掲載した内容は投稿日時点の情報です。変更される場合がありますので、ご了承ください。
※令和3年4月よりお問合せ先が東温市産業建設部地域活力創出課地域振興係TEL 089-964-4414に変わりました。